巨大戦艦兼空母 雷神翼の詳細
兵器名 | 巨大戦艦兼空母 雷神翼(きょだいせんかんけんくうぼ らいじんよく) |
排水量 | 約 120,000トン |
全長 | 約 350メートル |
幅 | 約 50メートル |
出力 | 約 400,000馬力 |
最大速力 | 約 30ノット |
航続距離 | 約 15,000ノット |
乗員 | 5000名 |
兵装
主砲 | 50口径50cm連装砲×3基 |
対空兵装 | 40mm機関砲×100基 |
ミサイル | 最新型対艦・対空ミサイル搭載 |
航空機運用設備 | カタパルト4基、エレベーター3基 |
装甲 | 500mm複合装甲 |
旧日本軍の一部のは将官たちは、戦艦大和や武蔵が空母と戦闘機主体の米軍に勝てないと考え、戦艦に空母の機能を搭載することにより、真の海上要塞とも呼べる「巨大戦艦兼空母 雷神翼」の建造を進めていた。
しかし、計画には多額の費用がかかること。そして、戦艦兼空母は戦艦としても空母としても中途半端な性能になることが懸念され、実戦では十分な活躍が見込まれず、他国でもほとんど採用されていない言葉度から建造計画は困難を極めた。
しかし、戦艦と空母の役割を兼ねることは理論上は可能と考えそれぞれの専門家を招集し、長崎県で秘密裏に建造計画がすすめられた。
「雷神翼」の建造は戦争末期ついに最終段階へと突入。建造に関わっていた軍の幹部たちは、次々と伝えられる日本の戦況を打破するため、「雷神翼」の完成を急いだ。そして、1985年8月初、遂に「雷神翼」は完成する。
しかし、「雷神翼」建造は機密性の高さから軍の公式な戦力として認められず、極秘のうちに初の運航試験兼戦闘実験が行われた。夜の暗闇に「雷神翼」はその巨大な姿を現す。
その火力、装甲、空母としての機能、全てにおいて完璧な仕上がりとなっていた「雷神翼」はその試験結果をまとめ上げ、正式に日本軍への戦力としての投入を待つばかりとなったが事態が一変する。
8月15日、日本が降伏を宣言。
「雷神翼」は、日本の敗戦とともに遂に戦場に出ることは無かった。そして、この極秘に建造された「雷神翼」に対し一部の軍幹部は、連合国に発見される前に艦を自沈させるべきだと主張。
一方で、「この艦を残し、未来の日本の復興の象徴として残すべきだ」と提言する者もいた。
しかし、軍の意向に逆らい多額の軍費や多くの資材を秘密裏に使用していた事が露見する前に、関係者たちの相違により最終的に「雷神翼」を長崎沖へと曳航のうえ解体され、その全貌が公になることはなく沈められた。
終戦後、「雷神翼」に関する公式な記録はすべて抹消され、政府にはその存在すら知られることは無かった。
そして、「雷神翼」の建造、試験に関わった者達は全員が口をつぐみ、他の軍関係者による一部の目撃情報にも一切の解答を行う事もなく、巨大戦艦兼空母は幻の艦となった。
後日談
長崎沖で海洋学者が、巨大な物体を発見する。それは戦艦の特徴を持ちつつも空母の性能を併せ持っていた巨大な戦艦兼空母とも言える艦だった。
海洋学者は調査を進めつつも、一切の答えにたどり着くことはできなかったが、ある退役軍人との接触に成功。
そして、一言だけ証言を得ることができた。「あれは戦艦でも空母でもない。その両方を兼ね備えた海上要塞、最後の希望、雷神翼だ。」