架空兵器

【架空兵器】艦上戦闘攻撃機・迅雷【長距離戦略爆撃機】

 

旧日本海軍が開発した戦闘機

 

流星、銀河などの雷撃/急降下爆撃機に加え紫電改をベースとした空戦能力を併せ持つ現代の概念で言う所のマルチロールファイターとして開発された。

 

この機体の大きな特徴は第二次世界大戦当時としては画期的なアイデアを実現する為に先進的な設計が施されており、優れた運動性能、強力な武装、高速性能を兼ね備えていたとされる。

 

エンジンには当時としては高出力の三菱 ハ43を搭載し、上昇力や加速性能にも優れ、戦闘機としての基本性能に加え、500kg爆弾や航空魚雷の搭載能力や長大な航続距離も備えていた。

 

このため、空中戦、爆撃、艦船攻撃といった多様な任務を単独で遂行することが可能であり、まさに万能戦闘機の理想形であった。

 

その性能は連合軍の主力であり同等のコンセプトで開発されたP-47サンダーボルトやP-51マスダングを武装、速度、運動性能全てで凌駕したとも言われ、特に紫電改譲りの運動性と速度性能を持ちながら高い対艦、対地性能については非常に革新的であったと戦後の日本軍航空機の接収、分析にあたった連合軍技術士官の記録には示されていた事が近年の機密開示で明らかとなった

 

しかしながら戦局の悪化と資源・人材の枯渇、さらには本土空襲による生産施設の損害、エンジンの開発遅延などにより、この機体は試作段階に留まり、量産・配備には至らなかった。

 

本機が持つ航続距離や兵装搭載量、高い空戦能力に対抗可能な航空機が存在しない為、連合軍機動部隊には大きな脅威となり得た為、開発があと一年早ければ不利な戦局を覆せた可能性があるとも評価される。

 

長年にわたりその存在は一部の軍事研究者や元開発者の証言によって語り継がれてきたが、日本側に残る資料の大半は戦後に処分、散逸しており米国に接収された資料は公式には極秘扱いとされ、詳細な設計図や性能評価資料は戦後長らく機密に指定されていた。

 

そのため、「紫電改をベースにした多用途戦闘機」という存在は、噂や一部の回想録の中でしか語られることがなかった。

 

しかし、戦後数十年を経たのち、戦後接収された関係資料の一部が機密解除され、かつて「幻」とされたこの機体の概要がついに明るみに出ることとなった。

 

もしこの機体が歴史の表舞台に登場していたならば、戦後の航空機設計思想にも少なからぬ影響を与えたかもしれない。

 

日本が世界に誇る高性能航空機のひとつとして、後世に語り継がれる価値のある存在である。

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